『目指せラーメンマスター』から繋がった初めてのコマーシャルワーク
🍜目指せラーメンマスター🍜 pic.twitter.com/Ch7cuzza7A
— 浦浦 浦ちゃん🥩🥩 (@urachan1629) March 21, 2023
二次創作などのイラストだけでなく、GIFやアニメーション作品も制作されています。最初からアニメーション志向だったのでしょうか。
浦浦 浦ちゃん – ずっとイラストがメインでした。ただ、美術高校時代に課題でアニメーションを作った経験があって、描き方自体は知っていたんです。それで試しに作ったのが『目指せラーメンマスター』です。Instagramに投稿したところ、それがきっかけで仕事につながりました。今はアニメーションの仕事も多いですが、基本的にはイラストレーターだと思っています。
初めて世に出したアニメーション作品がきっかけで、マクドナルドの仕事につながったと。
浦浦 浦ちゃん – 本当に運が良かったと思います。最初にメールが来た時はただひたすらに驚きました。打ち合わせを重ねるごとに本当に僕にお仕事が来たんだと気持ちの整理がついて。納品後に実際に公開されて、反響をいただきありがたい気持ちでいっぱいでした。その経験が今のお仕事にもつながっています。
制作時に強く意識していたことや、依頼にあたっての注文などはありましたか?
浦浦 浦ちゃん – その時はかなり自由にやらせて頂けたので、とにかく頑張らないとと思っていました。何が正解か分からなかったので、できる限り細部までこだわって描き切りました。
マクドナルド様の『夜マック ポテナゲ』広告動画を制作させていただきました!
— 浦浦 浦ちゃん🥩🥩 (@urachan1629) September 20, 2023
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商業デビュー後、自主制作への向き合い方に変化はありましたか?
浦浦 浦ちゃん – むしろ逆で、二次創作を続けてきたからこそ、今の仕事につながったと思っています。イラストレーター志望の人の中には「二次創作を描くべきか、一次創作を描くべきか」で悩む人も多いと思いますが、僕の場合は二次創作を続けていたからこそ企業様や版元様に見つけていただけて、お仕事として公式イラストを描かせていただくことができました。なので、今後とも全力で楽しんで自主制作として二次創作をしていきたいです。
クライアントワークと自主制作の違い

コマーシャルワークと自主制作では、意識の切り替えも大きいのでしょうか。
浦浦 浦ちゃん – かなり違います。今では仕事としてお話を頂くことも増えて、ものによってはコンプライアンス面でのルールがたくさんあったりもします。例えば飲食系のお仕事であれば表現上の制約がありますし、お酒の案件ならお酒特有の注意点もあります。本当に細かなルールがたくさんあるんです。だから自主制作は自由に遊べる場所で、クライアントワークは決められた枠組みの中でどう楽しむかという違いがありますね。
その中でも譲れないこだわりは何でしょうか。
浦浦 浦ちゃん – 一番は「影」の描き方です。首の下や目元、その他の影ができる箇所にあえて影を描かないようにしています。スタイルとして「影」を描かないことで、一目見て浦浦 浦の絵だと認識してもらいやすくなる、つまり個性を出す効果もありつつ、アニメーション作業における影を描く工数を省略出来るので、僕にとっては大きなこだわりと言えるかもしれません。

アニメーション制作ではチームで作業することも多いと思いますが、その点はどう考えていますか?
浦浦 浦ちゃん – 基本的にアニメーションは背景から人物、効果を含めて1人で描いてます。過去に数回、数カットの着彩だけお手伝いしてもらったことはあるのですが、できる限り1人での制作をモットーにしています。1人で作業すると責任も成果も全部1人で抱え込めるので、その方が僕の性に合っているんです。商業アニメーションのお話をいただくこともあるんですが、アニメ業界にはアニメ業界の作法があって、僕には僕の描き方がある。そこを無理に合わせようとすると迷惑をかけてしまう気がして、基本的にはお断りしているんです。もちろん興味はあるし、やってみたいとも思うのですが…。でも今は、自分のやり方で責任を持って作れる範囲の仕事を続けたいと思っています。
自然と沸き立つ「描きたい」という欲求
新たなオリジナル作品『やっちゃった』は、これまでのアニメーション作品と異なり、短編映画のような作品でした。どのような経緯で制作されたのでしょうか。
浦浦 浦ちゃん – 自主制作をずっと投稿できていなかったんです。ありがたいことですが、仕事ばかりで自分の絵を描けない時期が続いていて、SNSのフォロワーも少しずつ減っていました。SNSのアルゴリズムも理解していたので、「ゴールデンウィークに何か出したい」という気持ちもあって。そうした焦りと、「絵を描きたい」という欲求が重なって生まれた作品でした。
『やっちゃった』もそうでしたが、浦浦さんの作品には「見たことある気がする風景」が描かれている印象があります。イメージはどこから湧いてきますか?
浦浦 浦ちゃん – 高校時代の自分の感覚かもしれません。少し恥ずかしい話なのですが、今でも“青春”が大好きなんです。創作にはいろいろな感情の揺さぶり方があると思うんです。怖さだったり、笑いだったり、共感だったり。でも、僕自身一番心を動かされるのは、青春特有のドキドキなんです。夏のじめっとした空気だったり、日陰のコンクリートの匂いだったり、道路の落書きとか、ブルーシートの上に雨水が溜まっている様子とか。意識して見ているわけではないけど、みんな一度は見たことがあるもの。そういう細部を積み重ねることで、日常の空気感は自然と伝わると思っています。

潜在的な記憶を刺激しているような感覚ですね。
浦浦 浦ちゃん – 本当にそんな感じだと思います。「あ、これ知ってる」「見たことある」と感じてもらえたら嬉しいですね。それと、僕は割と何でもかんでも「可愛い」と思ってしまう性格でして。何かを見て「可愛いな」と思ったら、すぐスマホにメモしています。そのメモの中からアイデアを拾って作品にすることも多いです。
最近メモしたもので印象的なものはありますか?
浦浦 浦ちゃん – 小学校の前を通った時に雨が降っていたんですけど、小学生が三人、傘を持っているのに傘を差さず、全力疾走していたんです。そういう何気ない瞬間を作品にできたらいいなと思っています。
まさに浦浦 浦さんの作品に漂う空気感ですね。最後に、これからイラストやアニメーションを志す方々に何かアドバイスを頂けますか?
浦浦 浦ちゃん – 難しいですね(笑)。僕がアニメーター、イラストレーターになった時とは世の中のあり方が違うのでアドバイスにはならないかも知れませんが…。とにかく描き続けることだと思います。「継続は力なり」という言葉は僕の中で最も説得力があって最も残酷な正論だとつくづく感じているので。

FANQ – 募集質問コーナー
最後に、事前に募集した「浦浦 浦ちゃん」への読者質問を掲載します。たくさんのご応募ありがとうございました。
ここに掲載されていないものも記事内の所々で話に登場するので、是非じっくり読んでみて下さい。
今後も様々なアーティストで実施予定ですので、そちらも合わせてチェックしてみて下さい!
- 制作が行き詰まった時はどうやって解消していますか?
- 浦浦 浦ちゃん – その時はもう何も描かないです。友達と遊んだり、全然違うことをやります。
- 普段は1日のうちどのくらいの時間絵を描いていますか?
- 浦浦 浦ちゃん – 日によっては朝起きてすぐ描き始めてそのまま寝てしまうこともあれば、全然描かない日もあります。今日もペンは持っているんですけど、何を描こうかなと考えながらまだ線一本も描いていないです(笑)。
- 絵を描いている時に流すBGMなど教えてください。
- 浦浦 浦ちゃん – アニメをずっとローテーションしていて、今は『けいおん!』のフェーズに入りました。目の前にiPadを置いて、アニメをずっと流しています。
- 好きなブランドはありますか。
- 浦浦 浦ちゃん – 最近はコムデギャルソンにハマっています。
- 絵以外の趣味はありますか?
- 浦浦 浦ちゃん – 昼寝が好きです。
- よく観るYouTubeチャンネルはありますか?
- 浦浦 浦ちゃん – ニュースチャンネルと、流行ってる音楽もYouTubeで聴いています。あとはkemioさん推しです。それ以外はほとんど見ていないですね。
- 影響を受けた作家さんはいますか?
- 浦浦 浦ちゃん – みなはむさんの作品を高校生の時に見て冷や汗をかきました(笑)。自分が目指したい方向の最前線にいる方で、今でもすごく好きです。